ジュエリーは、僕の相棒。
―近年、まつ毛エクステやエステ、眉サロンなど美容サービスに男性の来店が増えているそうです。
性別の垣根なく、美しくなることに力を入れている方が増えているんですね。SATOSHIさんの周りで‟美”に対して力を入れている男性はいらっしゃいますか?
いますよ!店でも目元だけ化粧している男性スタッフもいるし、僕もこの前まつ毛パーマしたんですよ。僕の場合は男性モデルとしてでしたが、確かに最近は多いって聞きましたね。
―素敵ですね!ジュエリーも最近はファッションのジャンルに関わらず、みなさん身に着けていますよね。SATOSHIさんのジュエリーも拝見しても良いですか?
僕はインディアンジュエリーが好きで、好きなブランドで統一しています。バングルが一番古くて4年、ネックレスは2年、ほぼ基本毎日着けているので、もう着けていないと落ち着かないです(笑)僕にとって、財布・携帯・ネックレスみたいな感じです。
―インディアンジュエリーのどんなところがお好きなんですか?
僕はズバリ‟経年変化”が好きです。
―経年変化?シルバー素材が使っていくうちに変色したり、傷などによって風合いが変わっていくことですか?
そうです。変化することを人によっては汚いって思う人もいるかもしれなんですけど、着けているうちに自分だけの味が出てくることが好きなんです。
今着けているこのジュエリー達も、最初はピカピカに輝いてました。色が変わると磨く人も居ますが、僕は新品のジュエリーより、こうやって黒ずんできているくらいが良いです。
経年変化していく質感になるのが待ちきれなくて、ちょっと温泉に漬けたりして風合いを出したりしちゃいました(笑)
―歴史を重ねた風合いを楽しむ、アンティークのような感覚ですね。
オレフィーチェの地金はゴールドかプラチナなので、シルバーのような色の変化はありませんが、表面の仕上げとしてマット加工(ツヤ消し)しているデザインの商品などは、長く使っているうちに表面が削れてツヤが出てきます。
●左から、新品、7年目、9年目(スタッフ私物)
こういった変化も、経年変化の1つですね。
共に過ごしていくことで、本当の意味で世界に1つだけの物になるんですよね。ジュエリーの面白さだと思います。
カラーはシルバーがお好きなんですか?
シルバーが多いですね。でも先日、パーソナルカラー診断をやってみたらイエベで、似合う色はゴールド系だったんですよ。「え!そうなの!?」って驚いてしまいました。イエローゴールドも凄く挑戦してみたいですね。
美容師という仕事柄、髪色をコロコロ変えるのですが、黒髪の時はシルバー、今みたいに髪が明るい時はイエローゴールドのジュエリーつけても良さそう!でもせっかくなら、ピアスやリングなど全部ゴールドカラーで集めて、ワンカラーで揃えて使ってみたいです。
次はチェーンのブレスを狙っているんですけど気軽に買うにはちょっと高いんですよね・・・。今僕が欲しいのが10万円台で・・・。
―本当に日常的にジュエリーを楽しんでいらっしゃいますね!SATOSHIさんはなぜ、ジュエリーを身に着けるんですか?
やっぱり見た目のお洒落さと、内面のモチベーションの2つですね。
増えると嬉しいし、気づけばこのジュエリー達の重さがないと落ち着かない。あるのが当たり前なので、身体の一部になっちゃいました。
―私もジュエリーを着けると気持ちがシャキッとしま・・・・・と言いつつ大切なインタビューの日なのに、今日お家にジュエリー全部忘れちゃいました(笑)
あはは!本当だ!何も着けてない!
自分のジュエリーは忘れてしまいましたが、オレフィーチェのジュエリーからSATOSHIさんに似合いそうな物をピックアップしてきました。
―オレフィーチェも、いつかユニセックスで使えるジュエリーなども展開していきたいと考えています。
男性は女性よりも身体がしっかりしているので、ちょっと幅感のあるリングや、大き目のトップのネックレスなどを中心に持ってきました。
この辺のフープのピアスは、わりとどれも使えますね!フープピアスは男子も普段使いしている人も多いです。
―今日もフープのピアスされていますね!SATOSHIさん、よかったら試着してみていただけますか?
―おお~かっこいい~!!(おすず&カメラマン担当ちばくん)このサイズは使いやすいですよね。
普段着けているピアスはもっと太めですが、細めも良いですね。あと地金だけの平たいリングとかはどれも使えます。シンプルにこの辺とか好きですね。
―ネックレスだと気になる物はありますか?
う~んこのコインのネックレス!これローマの真実の口ですよね。デザインが面白いですね。あと他のネックレスより長め(50cm)なので男性も着けやすいかも。
―あっ!凄~~~く可愛いです!華奢なチェーン(0.8mm)だと、自然体な感じが、またお洒落な雰囲気になりますね。これは新鮮な発見でした。男性にもぜひおすすめしたいと思いました!
ちなみに、現在はジュエリーの悩みなどはありますか?サイズの展開がないとか。
意外と、自分が着ける意味で「コレ可愛いなー」って思うものはレディースが多いんですよね。例えば、うねっているデザインとか。
―確かにメンズジュエリーってスパッと切ったような直線とか‟カッコイイ”に特化したデザインが多いですよね。その点レディースのジュエリーだと、どちらもありますね。
そうなんですよ。捻りのある曲線のデザインとかってメンズにはあまりないです。でもまあ、丸みだったり柔らかい雰囲気すぎても、デザインによっては男性だと着けにくいんですけどね。
あとは、シンプルなデザインでも叩いたような加工が入っているものとかも良いですね。
―ユニセックスで使えるようなウェーブのデザインがあったら良いですね!逆に、男性目線で使いにくいデザインはありますか?
キラキラ系は渋ってしまうかも。ダイヤモンドが入っているやつとか。光らない石とかなら、むしろ着けたいですね。
―同じダイヤモンドでもブラックダイヤ、あとはサファイアとかも使いやすそうですね。
―そういえば、最近2人くらい男性の新人スタッフさんが入ったと小耳にはさんだのですが、ジュエリーやアクセサリーは着けていらっしゃいますか?
着けてますよ!なんなら洋服もレディースの服も結構着てますし、ピアスも垂れて揺れてるようなデザインとかも普通に着けてます。僕ともまたジャンルの違うファッションスタイルの子です。
―なんと!宜しければどんなジュエリーを着けているのか、拝見させていただけませんか?
全然大丈夫ですよ。お~い(新人スタッフさんを呼ぶ)
▲お洋服やジュエリーを選ぶ時はインスピレーション。良いと思ったデザインなら、メンズもレディースのブランドでも関係ないとのことでした。
レディースには、メンズジュエリーにはないデザインが多いので、チェックしているそうです。お二人ともご協力ありがとうございます!
Men’s Pickup jewelry
新時代は、革命の時。
美容師という煌びやかで、厳しいお仕事。太陽と影の二面性を持つ世界の中で、多様性を受け入れ、異なる立場や価値観同士でも平等であろうとするSATOSHIさんの姿は、まさに令和の現代に輝く人でした。
また、美容院とジュエリーショップ。異なる業界でも、‟満足がゴールではない”と共感することが多かった今回のインタビュー。
満足がゴールなら、商品を販売して終わりかもしれません。しかし、細かく枝分かれするライフスタイルや好みに対し「男性だから」「身体が大きいから」「歳だから・・」使っちゃいけない。使えない。そんなことはないんです。私たちオレフィーチェは、そんな気持ちを解決できる‟大満足”なブランドでありたいと思いました。
私たちオレフィーチェはジュエリーを売るお店ですが、本当にお届けしたいのは物ではなく、感動という気持ちなのだと改めて感じました。
生まれや性別、年齢や所属など、がんじがらめに囚われたルールから、解放され始める‟意識の革命”が今まさに起きているように感じます。
他人を認めながら生きていけたら、誰かと比べて生きることなく、もっと自由に、自分自身にも寄り添えるのではないのでしょうか。
性別という境界線を超え、例えば、恋人同士でシェアして楽しめるジュエリーのラインナップなんていうのも面白いですね。
いつかレディースジュエリー、メンズジュエリーといった単語も無くなっていくのかもしれません。
(インタビュー・文:おすず)
過去のインタビューはこちらから♪