ジュエリー好きのカリスマ美容師さんにジュエリーの魅力や悩みを聞いてみました!ユニセックスで使える人気ジュエリーもご紹介!
最近、街行く男性の中も、お化粧をしている方が増えているそうです。
個性を尊重して生きることが、社会に認められつつありますね。新時代、令和へと社会が一歩進んだことを実感します。
“多様な日常”を探るべく始まった連載【輝く人へインタビュー】
第三回は、初の男性へのインタビューです。
普段からジュエリーを身に着けて堂々と生きる、オレフィーチェが見つけた3人目の、輝く人をご紹介いたします。
<Shining person> Profile
SATOSHIさん(27歳)
美容師 8年 スタイリスト
専門学校で美容師の国家資格を取得後、
有限会社duce.incに入社
3年半のアシスタント経験を積み
現在はヘアサロンgreen SHIBUYAの店長
今年2020年に結婚、もうすぐパパさん
インタビュワースタッフ:おすず
幼い頃からジュエリーブランドで働く母に憧れ、オレフィーチェに入社。
カスタマーサポートを2年経験後、今年で企画担当も3年目。
ジュエリーは『元気の源』。環境やシーンなどルールに縛られず、ジュエリーをもっと自由に楽しんで欲しいという考えから、ママジュエリーや、パールミュージアムなどジュエリーをもっと好きになる企画を実施。
~インタビューのきっかけ~
今回、“多様な日常”のインタビューに際し、スタッフおすずが真っ先に思い付いたのは男性へのインタビューでした。
オレフィーチェは、9割が女性の会社。
しかし、ジュエリーを身に着けるのは女性だけではありませんよね。
今回インタビューをお願いしたのは、スタッフおす
ずが2年近くお世話になっている、美容院の担当スタイリストSATOSHIさん。
多様な個性に接する機会が多い美容師という職業を通じて、いきいきと毎日を輝く人。
私たちオレフィーチェとは、別の視点から見るジュエリーのこと、そして多様化する現代での生き方や考え方についてお話を聞いてみたいと思います。
人生を変える仕事との、運命の出会い
青:おすず、黒:SATOSHIさん
―さっそくですが、SATOSHIさんが美容師になる”きっかけ”はどういうものだったのですか?
僕が美容師になることを決めたのは、高校生の時です。
自分で何か資格を取って、手に職をつけたいと思っていました。
なので当時は、何の資格を取るかで悩んでいましたね。
―手に職、堅実ですね。資格というと美容師さん以外の業種だと料理、医療、福祉など色々ありますね。
そうですね、道は沢山あるんですよ。
僕の場合は子供が好きなので、保育の先生と美容師で最後まで悩んでいました。
―でも悩みの末に、美容師さんを選んだ決め手は何だったんですか?
やっぱり給与とかリアルな面もありましたが、僕、天然パーマなんですね。高校生の頃は特にそれが凄いコンプレックスだったんですよ・・・毎日ストレートアイロンして真っすぐにしていました。
でも自分のコンプレックスだった天然パーマを、良い方に変えてくれた地元の美容師さんと出会ったんです。
―コンプレックスって、人にはあまり分かってもらえないけど、自分にとっては凄く大きかったりしますよね。私も今日、朝から完璧にヘアセットしてきたのに、家出てすぐにゲリラ豪雨で髪がうねってしまって・・・実は内心ブルーでした!
あはは!じゃあちょっと毛先整えちゃいますか?
―え!?いいんですか!(ちゃっかり乗っかるスタッフおすず)
▲本当に整えていただきました。ありがとうございます!
―自分にとっての悩みを、長所に変えてくれる美容師さんに出会ったんですね。その方がきっとSATOSHIさんの人生のターニングポイント、きっかけを与えてくれた人でしょうか?
本当にそうなんです。自分の人生に影響を与えてくれた人ですね。
高校生の頃は正直、野望はあんまりなかったんですけど、でも今こうして美容師になってからは、「美容師を選んでよかったな」って心から思います。
美容師というお仕事を選んだのもまた、運命だったのかもしれません。
もしかしたら、SATOSHIさんの悩みを解決してくれた地元の美容師さんと同じように、SATOSHIさんも誰かの人生に大きな影響を与えているかもしれませんね。
変わる時代、変わる美容業界
―高校卒業後、美容師の専門学校ではどういう勉強をするのでしょうか?
美容師になるための資格、国家試験の勉強ですね。でも国家資格と言っても、実は意外と簡単なんですよ。
―えっそうなんですか?
筆記と実技試験があって、どっちも受からないといけないんです。ただ実技は、ちゃんと頑張れば出来る!勉強も暗記系なので。どちらかというと、専門学校での国家資格を取ってからが本番です。美容院に入社して、‟スタイリストへの道”が険しいんですよね。
入社後は、まず美容師の卵であるアシスタントになります。アシスタントはシャンプーやカラーフォローまでは出来るのですが、スタイリストは、カット、カラー、パーマなど技術が関わる部分を全部担当します。
具体的なアシスタントとの違いは、お客様が予約時に指名出来るかどうかですね。お客様に指名していただき、お客様を個人が担当する責任があるので、まず技術が身についていることが第一です。
―確かに、私の周りでも学生の頃は、美容師志望が3~4人くらいいましたが、殆どがスタイリストさんデビュー前に辞めてしまっています。
美容師って言うと、煌びやかなイメージもあると思うので、どうしても理想と現実の差が出てしまうんですかね。僕も入社時は10人同期がいましたが、アシスタント期間中で、3人まで減ってしまいましたね。
―沢山入って残る人が少ない、狭き門ですね・・・。どういう所が大変なのですか?
どこの美容室でもアシスタントは技術を身に着けるために、終電過ぎまで毎日個人で練習が当たり前なんじゃないかな。
僕はアシスタント時代、自転車通勤だったので、もはや終電時間とか関係なかったですね。
―終わりが無くて逆に辛いですね(笑)
はは、でも今は違いますよ。
アシスタントも早く帰れる日は21時~22時とか。終電まで~なんて無いですね。あとはアシスタントはあくまでお客様を担当出来ない修行中の身なので、お給料もあまり貰えないという、シビアな面もありますよね。
―でも今はなぜ、アシスタントさんも早く帰れるんですか?
僕が所属する有限会社duce.incグループでは、スタイリストになるためのアカデミーを独自で作っていて、アシスタントが練習出来る時間をとってるんです。
僕のアシスタント時代はまだアカデミーは無かったので、スタイリストまで最低は3年かかりましたが、今は1年ちょっとでデビュー出来るんです。
―会社独自のサポート体制が整っているんですね!それは凄く良い仕組みですね。
めちゃくちゃ練習しますけどね(笑)
―でも、まさに美容業界も変わり始めているんですね。
―そんなハードなアシスタント時代も乗り越えて、スタイリストとして活躍しているSATOSHIさん。スタイリストになるまで、大変だったことはズバリ何でしたか?
・・・・・・・それが・・・・・なぜか・・無いんですよね。
― えー!先ほどまでのハードな話しを聞いていたので、まさかの回答!(笑)
先輩も後輩もやっぱり悩んでいる人が多かったです。けど僕、あんまりそういう悩みなかったんですよね(笑)元々の性格なんですかね。
もちろん怒られることも多かったですが、そのままずーん・・って沈むことがなかったんです。
―ポジティブ!今日の失敗も明日のパワーに変えて、見事プロのスタイリストになったんですね。
満足以上の“感動”を届けるために
―美容師のお仕事をしていて、やりがいを感じる時はありますか?
最近「こんにちは~」って通ってくれる方が増えてきたことを感じています。僕に「とりあえずお任せで」の一言を聞けることが多くなっているのは、やりがいの1つですね。
担当しているお客様が増えたことももちろんですが、自分と誰かの輪が、どんどん広がっていくことが嬉しいですね。
―あ~わかります!私も最近は「お任せします」って身をゆだねています。SATOSHIファンが増えているんですね。
ありがとうございます。そうやって信頼していただけるのがありがたいですよね。それに今は店長として売上の責任もあるので、目標を達成した時はガッツポーズしちゃいますね。
―ファンといえば、新規の方はどうやってSATOSHIさんを指名してくれるんですか?
予約自体はホットペッパー経由が多いですが、出会いはInstagramが多いですかね。来店される方は、事前にInstagramを見てくる方が圧倒的に多いと思います。
Instagramって投稿を保存が出来るんです。だから、僕の投稿から気になる写真をまとめて「こういうのがやりたい」って見せてくれる方が多いです。これもちょっと嬉しいことの1つですね。
―なんだか美容師さんにとってのInstagramって、自分だけのヘアカタログみたいですね!
そうなんですよ。あと、初めてのお客様は”店長だから”指名してくれた方とかも多いですね。
―たしかに店長さんって、そのお店の技術的なエースのイメージなので、初めてでも安心してお願いできますよね。
その分、期待や要望のレベルが、店長になる前に比べて上がったことを日々感じます。
‟期待”って、ただ応えるだけなら<まあ満足>のレベルだと思います。せっかくお客様からいただいたチャンスなので、常に期待を超えていきたいと思っています。まあ満足レベルだと、僕自身も納得できないんですよね。
そのために、プラスの提案をするよう心がけています。
お客様が「こうしたい」という理想のイメージに対し、自分が受け取ったイメージで教科書通りの施術してしまうのではなく、しっかりヒアリングをしてその人にあったスタイリングの提案をしたり、コミュニケーションを通じて、<心に残る満足以上の感動>を提供したいなと日々思っています。
―なるほど。お店の看板を背負っているSATOSHIさんの、プロとしてのプライドを感じました。沢山のお店があるからこそ、そこでしか得られない体験というのはとても大切ですよね。これはジュエリーショップにも通じる部分だと思いました。
初めてのお客様からの指名と言えば、これ本当に2日前とかの話なんですけど・・・
女性のお客様で、頭の半分だけ髪を全部刈っていて、もう半分は金髪で長いんですけど、髪を持ち上げると、内側は全部刈ってあってツルツルな状態なんですね。凄くパンチがあって、こだわりを感じるお客様だったんですよ。でも新規のご予約で僕に「お任せします」って。
―む、難しい~!でもそれだけセンスのある方なら、「こうしたい」という指定がありそうですけどね。
そうなんです。とてもお洒落で芸術系なかっこいい方だったんですよ。だから僕も思わず「いいんですか?」って聞いちゃいました。そうしたら、ホットペッパーとかの予約サイトを通じて僕が過去に施術したヘアスタイルの写真を見て、「この人なら任せていいかな」と思ってくれたという事だったんです。
―選んでくれる理由までかっこいいですね・・・。
そんな風に期待していただけるなら、あれこれ聞くより僕のセンスでやろうって思って「任せて下さい!」って言いました。
―己との戦いのゴングが鳴ったんですね。それでどんな髪型にしたんですか?
クリエイティブな雰囲気だったので、髪の長い部分にレイヤー(髪に段を入れること)を入れて、金色の髪の毛先にワンポイントで、あえて黒を入れました。僕のスキルを試されているようで、何だか美容師のコンテストに出ている時の気分でしたね。
結果、お客様にも仕上がりを気に入っていただけたようだったのですが、よくよく聞いたら海外とかでもバリバリ活動されている、凄い有名な方だったそうで納得でした。
―美容師さんならではの凄い経験ですね・・!
逆にお客様から要望も多いかと思います。髪型の流行りは日々更新されてると思いますが、どうやって身につけるんですか?
今だとこれもInstagramですね。僕よりももっともっとカリスマ美容師の方とか、モデルさんとか、あと女性雑誌もジャンル関わらず幅広く読みます。奇抜な髪型はやりたいって人はあまりいないんですけどね。情報収集です。
―でもそれって、あくまでヘアスタイルの写真ですよね?新しく流行っている髪型の切り方が書いてある訳では無いですよね?
そうですね、基本的には書いてないです。でも、基礎がしっかり身についていれば出来ることなんです。
写真を見て雰囲気で適当にやっているというよりは、切り方とか向きとかの基礎技術を応用して「こうやったら出来るな」って考えます。
―なるほど。知識と経験から導き出される技なんですね。ではSATOSHIさんがこれは得意!と言えるような、流行りのカットやカラーはありますか?
先程の話にも少し出ましたが、髪に段差を入れる”レイヤーカット”というのが流行っていて、これは切っていて好きですね。最近人気もあるカットなので、ご希望いただくと内心「ラッキー♪」って思います(笑)あとは、透け感のあるカラーは得意です。
―カラーと言えば、美容師さんは色の調合をする時、見た時の直感で調合するんですか?
ここは本当に美容師さん次第だとは思いますね。色々な薬剤があってどう調合すれば、希望のカラーを引き出せるのか、知識はもちろんですが、調合はセンス ですかね。だから人によってカラーの上手い下手があるんです。やっている自分も楽しいですよ。
―SATOSHIさんは、本当にお仕事に対して活き活きと、楽しみながら働いていらっしゃるんですね。