ダイヤモンドの逸話

ダイヤモンドの歴史

最初にダイヤモンドが発見されたのは、インドの河川でした。

ダイヤモンドの原石はあまりに硬いため当時の技術では研磨や加工をすることができず、

石の内側に後に人々を魅了する美しい輝きを秘めていることを知っている人はほとんどいませんでした。

紀元前古代インドの学術書には、ダイヤモンドは神秘的な宝石だと記載されています。

古代の人々はダイヤモンドに強い魔力がやどっていると考えていたのです。

ですが、当時はルビーの1/8以下の価格だったとも言われています。
(そのころにタイムトラベルして買い占めたい・・・)

当時のダイヤモンドは女性の身を飾る美しいジュエリーではなく、強い力が込められたお守りとして扱われていたようです。

1475年になって、ベルギーのルドウィグ・ヴァン・ベルケムがダイヤモンドをダイヤモンドで磨くという方法を発明したことで、ダイヤモンドはその美しさを広く認知されました。

当初、ダイヤモンドは「インド石」と呼ばれ、インドでしか発掘されないものだとされていたそうです。

現在では、さまざまな国と地域でダイヤモンドの採掘が行われています。


ダイヤモンドの有名な逸話

人々を魅了する美しさがあるためなのか、ダイヤモンドの中にはさまざまな逸話付きのものも多く存在しています。

そのひとつが呪いのブルーダイヤモンドとして有名な「ホープダイヤモンド」です。

ホープダイヤモンドは、1640年代に宝石商のタベルニエが鉱山で購入したとされています。

これを買い取ったフランス王朝のルイ14世は子供や孫に先立たれ、

ダイヤモンドを譲り受けたルイ16世と王妃マリー・アントワネットはフランス革命によって断頭台に送られることとなりました。

さらに、1830年には銀行家のヘンリー・ホープの手に渡りましたが、ホープ家はその後破産の憂き目にあいます。

その後も、このホープダイヤモンドを手に入れた人物に次々と悲劇的な出来事が起きていきました。

現在では個人所有の手を離れて、アメリカ合衆国のスミソニアン国立自然史博物館で保管されています。

実はこのホープダイヤモンド、現在でも世界最大のダイヤモンドですが、

今のものはジュエリーとしてカット・研磨されているため以前はもっと大きな形だったそうです。

所説ありますが、時期別のカラット数はこちらです。

フランス王朝ルイ14世の購入時:112.50カラット

14世がハート型にカットさせた為:69.03カラット

今に伝わる大きさ:44.52カラット(※資料により誤差あり)

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現在の大きさでも、約8.9g。
ルイ14世の手元に来た当初なんて約22.5g

・・・グラムの世界ってイメージしにくいですね。

(ちなみに、ボールペン1本が約10gです)

大きいことは何となくわかりますでしょうか?

どうしてこのグラム設定にされたかについてはこちらの記事「ジュエリー豆知識~地金~」で少しだけご紹介しております。


王様もほれ込むほどの美しさを持つダイヤモンド。
長い間、人々を魅了してきた様は、この先もきっと変わらないものだと思います。

皆様のお手元にあるダイヤモンドにもより一層の愛着が感じていただけたら幸いです。

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