5月の誕生石エメラルド。本日はエメラルドの魅力やお手入れ方法、そして最近見た宝石の映画について紹介します。
こんにちは。スタッフなみこです。
5月に入り過ごしやすい日が増えてきましたね。
5月といえば誕生石のエメラルド!
ということで最近、以前から気になっていた「エメラルド・カウボーイ」という映画を観ました。
実は最近は映画を観るのにはまっていて(年間100本を目指してます!)
宝石の出てくる映画はどんどん観ようと決めているのですが、こちらの映画は特に宝石そのものにスポットが充てられているので勉強になりました。
鑑賞後、そういえば入社したばかりの頃に書いた記事もエメラルドのことだったな~
と思い出してなんとなく読み返したのですが、ちょっと前に書いたばかりのような…?
と思いましたがもう3年も前の記事でした…本当に時間が経つのが早くてびっくりです。
エメラルドの豆知識についてまとめた記事は《 こちら 》です。
エメラルドは、確かにデリケートですが扱い方に少し気を付ければ、インクルージョンも含めて本当に魅力的な石です。
今回は、改めてエメラルドと他の石を実際に見比べてみたり、お手入れ方法のご紹介をしたいと思います。
左から順にサファイア、タンザナイト、エメラルド、ペリドットの「ポッピングバース」ネックレスです。
最近(やっと)顕微鏡の使い方を習得したので、アップでも撮影してみました!
(色味はあまり上手に写せませんでしたが、左下:タンザナイト、右下:エメラルド、左上:サファイア、右上:ペリドットです。)
拡大してみると個性があって面白いですね。
ですが、少し離して見るとどの石もインクルージョンについては、そこまで気にならないように思います。
オレフィーチェで扱っているエメラルドは、インクルージョンはあっても鮮やかで明るい緑色をしています。
暗く見えたり色が薄かったりといったことがあまりなく、インクルージョンが光を反射しているのか、内側から柔らかく発光しているように見えたりすることもあります。
(こちらは個体差があり、好みも分かれるかと思います)
こちらはアクアマリンとエメラルドの「マフィンバース」ネックレス。
実は二つとも同じ「ベリル」という鉱物です。
なぜ同じベリルでもエメラルドの方だけインクルージョンが多いのかというと、ベリルは地中深くの特殊な場所でないと、エメラルド色に発色するための元素と結合できません。
のびのび育つアクアマリンと比べて、エメラルドは過酷な環境で育つのですね。
そのため、ほとんどのエメラルドは、見た目の美しさと強度を高めるために「オイル含浸処理(がんしんしょり)」が施されています。
この処理自体はエメラルドの価値に影響があるものではないですが、お手入れや保管方法には少しだけ注意が必要です。
①エメラルドの注意点
衝撃、熱、乾燥に弱いので、特にご注意ください。
②お手入れ方法
超音波洗浄機の使用はNGです。
普段のお手入れは柔らかいクロスで拭くだけで十分。
汚れが気になる場合は、ぬるま湯を張った容器の中で柔らかい歯ブラシで優しく汚れを落としてください。
この時、洗剤の使用も控えた方が良さそうです。
乾かす時もドライヤーなどで乾かしたりせず、タオルなどの柔らかい布で拭くと安全です。
③保管方法
乾燥を防ぐ為なるべくエアコンの真下などには置かず、ほかの石と触れ合わないようにしてください。
ちょっと大変そうでしょうか。
基本的には、優しく扱ってあげれば特別なお手入れは必要ありませんので、これからエメラルドのジュエリーが欲しいなと思っている方も、お手持ちのエメラルドを大切にしたい方も、ぜひ参考にしていただければと思います。
~おまけ~
せっかくなので、映画「エメラルド・カウボーイ」をもう少しご紹介したいと思います!
コロンビアでエメラルドのビジネスを成功させたハヤタさんという日本の方の物語で、現地での撮影が危険すぎて監督や俳優が辞退してしまいご本人が監督、脚本、出演まで手掛けているのだそう。
それだけにスリリングな場面が印象的ですが、エメラルドをめぐる駆け引きがとてもリアルで面白い映画です。
ペイントしただけの石や上手く偽装された石が度々登場し、真偽をめぐって大きなトラブルになる場面もあります。
必ず最安値まで値切る交渉が入るのですが、値切りってこうやるんだな…というのも勉強になります笑
最近はお家で過ごす時間が長いという方も、よければぜひ観てみてください(*^^*)
ありがとうございました。