ハート&キューピッド2

こんばんは

いつもありがとうございます


OreficeはGIAの鑑定書付き
ダイヤモンドペンダントを販売していますが

「ハート&キューピッドの鑑定書が欲しい」

というお声も少なくありません

お客様サービスのつもりで
その鑑定書を取りたいと思い

その鑑定元である中央宝石研究所に
GIAが鑑定した
「Excellent」のダイヤモンドを出しました


と・こ・ろ・が
おどろいたことに

「ハート&キューピッドは出せない」

と言われてしまいました


こんなおかしな話はありません

だって、
この鑑定機関は、GIAから
ダイヤモンド鑑定のための基準石、
「マスターストーン」を支給してもらって

GIAの基準に沿って鑑定書を発行しています


その本家が、最高のカットですよ
と認めた証しが「Excellent」なんです

それなのに
「ハート&キューピッド」は出せない、といいます

どうにも納得できません



なぜか、と聞くと

「ハートと矢の形が出るようにカットしてないから」


というので
「本家本元が、カットがエクセレント、
 と鑑定してるじゃないですか」
「ハート&キューピッドは、
 最高のカットの証明じゃないんですか?」

と聞くと

「ハート&キューピッドはそういう次元の話ではありません」
「ハートがきれいに出なければ認定できません」


はっきりと説明はしてくれないんですが

ようは
「エクセレント」と「ハート&キューピッド」の
鑑定基準が違う、と言いたいらしい


邪推は避けたいので
事実を申し上げますと、

これ専門のダイヤモンドの業者が言うには

「べつにエクセレントじゃなくったって、
ハート&キューピッドはでるよ」

「GIAでVeryGoodでもハート&キューピッドは取れる」

「ハート&キューピッドの基準に沿って
カットしなければならないけれどね」

とのことです



ハート&キューピッドは
カットが良いとか悪いとかの基準ではなくて

単純に
ハートと矢の形が出るようにカットしたダイヤモンド
ということらしい


でもそれもヘンな話です



ダイヤモンドのカットの現在の主流は
「ラウンド・ブリリアント」と呼ばれる
58面体のカットです

これは光学的な見地から設計されていて

ダイヤモンドの屈折率から
最も輝きが良くなるように
カットの角度やバランスが決められています


わざわざハートや矢の形が出るようには
設計されていません

何の形が出ようが
そんなことはダイヤモンド本来の輝きとは
何の関係もないはずです


だからGIAは
「ハート&キューピッド」であろうがなかろうが
カットが理想から離れれば
VeryGoodの鑑定を出すんでしょう




GIAはダイヤモンドの鑑定基準、
「4C」を作った本家本元の鑑定機関です

またGIAは民間団体ではなく
営利を追求していません

だからこそ、ここの鑑定書は世界中で信用され
ダイヤモンドの世界での共通言語
になっているんです


Oreficeでは
その「4C」基準で品質を保証できるから

GIA保証書付き、のダイヤモンドを
販売してるんです


でも
多くの一般消費者に
「ハート&キューピッドが最高のカット」
とのイメージが浸透しているので

ご希望のお客様にはサービスのつもりで
この鑑定書をつけよう、としたのですが

ところがこのとおりです




悩みます

このままGIAの
「Excellent」でいくか

それとも

一般にも受け入れられている
ハート&キューピッドの鑑定書に切り替えるか・・・




商売的には
「ハート&キューピッド」で売るべきでしょう

ちょっと値段は上がってしまいますが
そのほうが苦労がありません

自分の価値観より
時流に乗った方がもうかります



でも、
「最高のカットですよ」とは
お客様に説明できなくなります


クチで説明するなら
録音されているわけではありませんから
なんとでもいえますが

ネットでは
文字で残ります


それに
「ハート&キューピッド」は
Oreficeの理念に沿いませんから

スタッフに
「ウチのボスは理念より商売を優先するのね」

と思われてしまうのはこまります



誤解を避けたいのですが
わたしは「ハート&キューピッド」を
否定しません

Oreficeの理念に沿わないだけで
それはウチの勝手です


「ハート&キューピッド」は、
決して悪い製品ではなく
ダイヤモンドとしての品質だって
とてもいい物です


ただ、
GIAの見地からは最高の品質ではない
というだけのことです


「ハート&キューピッド」というネーミングは
結婚前のウキウキした気分を
じょうずに表していますね

そういう付加価値をつけて
モノを販売するのは、あたりまえです


どこの業界でも、そういう
「商売」はあるんですから
そんなにカタいこと、言いっこなし、です


清涼飲料水だって
「カロリーフリー」
とかいいながら

糖分より体にわるい
化学合成の甘味料を使ってますから

ユーザー・コンシャスとは違いますよね


車だって、
高級車っぽく見せるための付加価値、
リアシートのリクライニング機能は

万が一の時に
シートベルトが有効にならないことがある

と世界一のメーカーではわかっていながら
廃止にしません




ジュエリー業界だって
「イメージ・ビジネス」はあります

ですが

今の消費者は賢いですし、
情報を調べるのは簡単になりましたから


やっぱり正直に
お客様のメリットを追求することが

長く安定したビジネスの基本だと思います



だからOreficeはGIA鑑定書付
を始めたんですが

意外なところで戸惑ってしまいました


正直
「ハート&キューピッド」を
甘く考えてました


参りました


前回のブログで
「ハート&キューピッド」を
サービスでつける

と言ってしまいましたが

たいへん申し訳ありません
できませんでした

ことの成り行きは
またご報告させていただきます


ありがとうございました

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