あたらしく「星座ペンダント」つくりました
すっごく小さいんです
レビューとかで、ちいさいちいさい、って
言われてしまうことは、わかってるんですが
ちいさくて、かたまり感のある
そういうペンダントをつくりたかった
だから、大きさのワリに
厚みがあります
ほかの、「リタ」ネックレス
と同じ時期に、同じ気持ちで作ったんです
だからどれも、厚い
どうして星座ペンダントだけを出さなかったか、
っていうと
売れない、そう思ったんです
ほかの2つも売れないってわかってました
厚くすれば、ボリューム感のワリに
値段が高くなる
地金のコストは製造原価でも重要
金はどうやったって安くは仕入れできません
国際価格
だからグラム重量は製品価格に直結します
ちょっと脱線して、
ジュエリーの原価計算式
一般的には、
ジュエリーは「材料価格+工賃」で出します
デザイン費用
原型制作費
製作機械の償却費
などは計算しません
これは当社だけではなく
ジュエリー業界一般の慣習です
ですから、以下のように計算します
地金代 + ダイヤ代 + 工賃 + パーツ代(チェーンとか)
「地金代」は
→製品グラム × 18金グラム単価(3500円/gくらい)
「ダイヤ代」は
→使用ct × ct単価(品質、大きさでまちまち)
「工賃」
この計算はむずかしいのですが
考え方としては
→「職人の日当 ÷ 1日の製作本数」
チェーンやピアスのポストなどは
自社では作りません
デザイン上、
どうしても市販品ではできないときは
自社製作しますが
ふつうは仕入れた方が安い
ながなが説明しましたが、
だいたい金のコストは製造原価の2、3割
だから
厚くすれば原価は高くなります
すると、売れない
Oreficeのヒット作に
「イニシャル・コイン」があります
https://www.orefice.jp/products/detail.php?product_id=588
これはヒットをねらったのではなく
プレゼント需要に応えようとした
ところが意外なヒットで
楽天ランキングでも常時トップランカー
で、「星座ペンダント」の登場です
「イニシャル・ペンダント」のときも
人気商品になるとは考えてませんでしたが
わたくし、
「星座ペンダント」もそうは思えない
みなさんどう思います?
「イニシャル・コイン」のときも
プレゼント価格を考慮して
安めに価格設定しました
「星座ペンダント」もおなじ価格で
出すしかないんですが
これは厚みがあって
もっとボリューム感がなくて
値段はおなじ
あんまり人気は出ないのでは?
また脱線して、
「イニシャルコイン」は
楽天ランキングの常連ですが
他のショップ様が後追いしません
どうしてかっていうと
こういう「面もの」は
仕上げがむずかしいからだと思います
ジュエリーの製作でむずかしいのは
直線と平面
曲線はごまかせるし
アラシホーニングなども
仕上げをごまかせる
でもまっすぐなのは
ちょっとでも歪めば、すぐわかる
だから職人にウデを求められます
「面もの」は工房を選ぶんです
これが大きい理由だと思います
カルティエの製品を見てください
おそろしいほどの直線と面をつかって
まったく破綻がありません
すばらしい工房がひかえているはずです
わたしは感動のあまり
200万円のリングを
衝動買いしそうになったことがあります
この「星座ペンダント」も
仕上げはラクではありません
こういう、平面と角の組み合わせは
ウデを問われるデザイン
角の仕上げは
ごまかしがききません
単価が安いからって
仕上げで手を抜けない
100万円のジュエリーでも
1万円でも
材料代がちがうだけで
仕上げレベルはおなじです
さきほどの原価計算式、見てください
手間が同じなら
工賃はおなじなんです
検品もおなじ
ジュエリーって
工房って
モノ作りって
そういうものなんです
高いダイヤだからていねいに
1万円だから手を抜いてって
できないんです
できれば、「星座ペンダント」
実物を見てください
ちいさいって返品しないでください
よろしくお願いします
ありがとうございました