限定商品で使用している「ノルウェー産ペリドット」
工房の古いストックから用意した今回のペリドットは、
二度と手に入れることができないと言われた工房秘蔵のルース。
唯一無二の美しいミントグリーン
ノルウェー産ペリドットの最大の特徴は、その色味。
黄色味が少なく、ミントのようにみずみずしくて開放的なカラーはとても爽やかで、高い光沢と虹色の輝き(ファイア)が見られます。
その澄んだ鮮やかな色味に惚れ込む方が多く、世界中にファンがいますが、採れる量が僅かなためとても希少。
宝石の色味は、その宝石の絶妙な成分のバランスで形成されていて、現在多く流通しているペリドットはパキスタン産、中国産が多く、森の奥を思わせる深い緑が特徴ですが、ノルウェー産は鮮やかなミントグリーン。
吹き抜ける風のように爽やかなその色は、ノルウェーの雄大な自然が育んだ、まさに『奇跡のカラー』です。
~写真左:中国産 写真右:ノルウェー産~
先代社長が入手した、貴重な年代物のルース
今回用意したペリドットは、品質の良いノルウェー産ペリドットの中でも、特に質が良く、工房の基準を満たした美しさを持つ工房の先代社長のオールドストックのルースを使用。
もともとペリドットは、地中深くから地上に出てくるまでに、どんどん小さくなるため、良質で大きな石を採掘することが難しい上、ヨーロッパで算出される石はとても僅かなため、工房から「二度と手に入らないかもしれない」と言われた、とても希少なルースをご用意しました。
~今回使用する石を仕入れたのは、現社長(写真右側)の更にお父さん~
「イブニング・エメラルド」ーペリドットとは
鮮やかな若苗色の輝きを放つペリドットは、古代エジプトでは「太陽の石」、大航海時代には病を治す力を持つと言われ、遥か昔より愛され続けてきた宝石。
鉱物名は「オリビン」、和名では「橄欖(かんらん)石」と呼ばれ、どちらもその美しいグリーンを持つオリーブに由来しています。
また、地中深くのマントルと同じ成分を持ち、地球に飛来した隕石の中からも発見されていることから、まさに星を作る石。
そんな壮大なエピソードがこもっているペリドットは、8月の誕生石として私たちの生活に寄り添っています。
そしてペリドットは石に入った光が二重の光となって出ていく特性があるため、夜の帳が下りて闇に包まれても少しの明かりで強い光を放ち、美しく輝くことから、「夜会のエメラルド(イブニングエメラルド)」とも呼ばれています。
石の強さとしては日常で問題なく楽しむことができる強度を持っていますが、一定方向から力を加えると割れやすいため、お手入れの際は超音波洗浄機などによる洗浄ではなく、柔らかい布などで優しく汚れを拭きあげ、定期的にぬるま湯で洗浄をするのがおすすめです。
ドイツの繊細な技術で研磨されたそのルースは、まさに芸術品。
ぜひ、その美しさをご堪能ください。