こんにちは。
あこがれのジュエリーをじっくり眺めることができて毎日が楽しい
入社一年目のスタッフarayaです。
ジュエリーを着けているとついダイヤやカラーストーンに目を奪われがちですが、
ネックレスのチェーンが負けずにキラキラと輝いていているのをみると
「地金」が大事なんだなあと思うことが度々あります。
今回は、そんな「地金」のお話です!
*金やプラチナの起源って?
ジュエリーの地金として使われている金(ゴールド)とプラチナ。
漠然と「価値のある金属」だと思っていたのですが
「経年劣化しない・希少で美しい・柔らかい(加工しやすい)」
という、まさにジュエリーにうってつけの金属です。
中世ヨーロッパでは金を作り出すために錬金術が流行りましたが、
人工的に金やプラチナを作ることは今の技術でも(コスト的にも)難しいと言われています。
金やプラチナといった重たい金属は、
非常に大きな星(太陽の8倍以上!)の最期に起こる大爆発によって作られ
長い時間をかけて宇宙を漂い、太陽や地球を形成する材料になりました。
(ちなみにダイヤモンドは、数十億年かけて地球の内部でつくられ、
マグマによって一気に押し上げられて地表に出てきたのだそう…!)
遠い宇宙からやってきた金やプラチナと、地球の地下深くで生み出されたダイヤモンドが
職人の手によってキラキラ輝くジュエリーになるのかと思うと
ジュエリーを見る見方も変わってとてもロマンチックでわくわくしますね。
*プラチナの強度について
金やプラチナは、そのままジュエリーにするにはやわらかいため
銅や銀などの「割金」と呼ばれる金属を混ぜて強度を補うのが一般的です。
割金の量や種類によって金やプラチナにはいろいろな特徴が現れます。
オレフィーチェでは
ジュエリーとしての魅力を保ちながら強度を保てるように、
ゴールドは「K18」、プラチナは「Pt950(本体部分)」を使用しています。
「K18」や「Pt950」の意味は、
こちらのページでご紹介しているのでぜひご覧くださいませ!
さて、両方とも割金で強度を補わなければならない金とプラチナですが
100パーセントに近い状態(K24とPt1000)の硬さを比べると、
金のほうが柔らかいのだそうです。
ですが、18/24(=75%)のK18と、95%のPt950を比べると
割金が多いぶんK18の方が硬度があります。
プラチナは粘り気がある金属のため、石留めの爪などがしっかりしている一方
じわじわと圧力がかかり続けると、歪みが生じやすいと言われています。
そうした弱点をカバーするために作られた「ハードプラチナ」というプラチナがあります。
日本ジュエリー協会の規定では「ハード」の明確な基準はないとされているのですが、
割金にルテニウムを2%入れると硬度が高まるのだそうです。
ポピュラーなプラチナジュエリーは
Pt900のプラチナ90%にパラジウム10パーセントで、ルテニウムを含んでいません。
一方オレフィーチェではこのルテニウムを1.5%~3%使用して強度をあげつつ、
プラチナも95%ですので純度を高めに保っています。
結婚・婚約指輪としても出番が多く、上品な光沢で高級感のあるプラチナ。
大切なジュエリーを末永くご愛用いただけるよう、割金にもご注目いただければと思います。
*K18のKって?
ところで、プラチナや銀は分かりやすい1000分率なのに、
なぜ金は24分率で計算するのでしょうか。
調べてみたところ・・・正確な秤がなかった時代、
一粒がちょうど約 0.2g のいなご豆を使って、天秤で重さを量っていた名残だそう。
ちなみにこのいなご豆、ギリシヤ語で「キャラテイオン」といい
ジュエリーに関する二つの単位の由来になっています。
ひとつは、K18やK10などの金の純度を表す「K(Karatの頭文字)」
もうひとつは、ダイヤモンドの重さを表す「カラット(Carat)」
私も入社するまでダイヤの大きさの単位だと思っていたのですが、
秤が由来だから、カラット(Carat)は大きさではなく重さを表す単位なんですね。
金の純度を表す「K(Karatの頭文字)」と宝石の重さを表す「カラット(Carat)」
起源の言葉は同じですが、意味は違ってくるのでご注意ください。
ややこしいです…!
種類によってジュエリーの印象を変えることができる地金は
ダイヤやモチーフをより魅力的にみせてくれます。
これからのジュエリー選びのご参考になれば幸いです。
ありがとうございました。
Araya