ツメの形

こんばんは

 

いつもありがとうございます

 

 

今日は良いジュエリーの見分け方を

ちょっと解説します

 

 

いいジュエリーは

手間がかかっています

 

これはかならず、です

 

手間をかけずに

キレイに仕上げることはできませんし

ダイヤモンドを

キレイにセットすることはできません

 

「手間」とは工賃です

コストです

 

どんなものでもそうですが

手間とお金をかけずに

良いものはできません

 

 

 

でも具体的には、

わかりにくいですよね

 

ジュエリーも

並べて比べれば

誰にでもそのちがいはわかりますが

単独ではわからないものです

 

 

今回はご参考までに

「ツメの形」

をご説明します

 

 

 

「指輪が、ストッキングに引っかかる」

 

「ピアスのツメが髪に引っかかる」

 

「ネックレスがブラウスを傷つけた」

 

そういう経験はございませんか?

 

それは、

ダイヤモンドなどの宝石を留めている

「ツメ」の問題です

 

 

他社様の製品を載せるわけにもいきませんので

ヘタクソな絵で恐縮ですが

この絵のように

「ツメの先端が浮いている」

「ツメが長すぎる」

 

これが原因です

 

とくに値段を訴求している製品にはありがちです

購入する際にはぜひ気をつけてください

 

 

 

石留めの基本の例です

 

 

1が理想です

中心に向かっていて

できるだけ小さく

先端が細くなっています

 

高級品はこうなっていますが

手間もかかりますし

小さいダイヤには

物理的に先を細くはできません

 

良い製品は2のようになっているはずです

 

Oreficeの製品の場合

物理的な制約がない時にはこうなっています

 

良いツメの例

 

 

デザインの必然性から

もしくはダイヤが小さいとき

3のように少し長くなる場合もあります

 

 

 

悪い例です

 

 

まず、4

長すぎます

 

5はツメが中心を向いていません

 

 

きちんと宝石を留めるには

 

A:ツメを短く揃える

B:石が傾かないように全部のツメを一気に倒さず少しづ

つバランスをとる

C:何回もバランスをとって完全に留める

D:ツメの頭を「玉グリ」で丸くして仕上げる

 

かんたんにするとこういう工程ですが

 

ツメを短くすると

バランスが取りにくくなり時間がかかる

だから4のように長いまま留める

 

この方がかんたんに留まりますし

経験が浅くてもできます

 

時間がかからないので

工賃も安くなります

 

 

ツメが長いままのジュエリーの場合

横から見ると

石が傾いて留まっていることもあります

気をつけましょう

 

 

でも、

ツメが長いままの方が

見た目は悪いが

石が外れにくい、

そういうメリットがあります

 

だから工房としては

ツメを長くしたままにしたい

 

 

残念ながら

無造作にお使いになるユーザー様は

いらっしゃいます

 

ネット販売では

お客様の顔が見えないので

クレームを避けるために

あえてそうしているメーカーもあると思います

 

この辺は

メーカーのポリシーですね

 

 

ちなみに

同じ工房が、低級品と高級品を

作り分けることはありません

 

品質は姿勢です

 

ていねいに作るためには

そういう習慣を会社全体で作る必要があります

 

だから価格の高低はあっても

品質の高低を

工房が使い分けることはありません

 

 

Oreficeは

良い素材を使うだけでなく

作りも一流です

 

この辺は比べて見れば

どなたにもわかるはずです

 

ぜひ実際の店舗でご覧になってください

 

 

ありがとうございました

※アイテムの価格は記事公開日時点のものとなっております。

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